NYウッドローン墓地で野口英世94回忌に有志らが献花
2021年5月21日 墓参会と奨学金授与式を開催

日本が生んだ世界的細菌学者、野口英世博士の偉業を讃え、遺徳を後世に伝え、米国で医学の道を志す若き日本人研究者を応援することを目的に、墓守りの活動を続ける「ニューヨーク野口英世記念会」(HNMS)(代表:本間俊一氏)は、5月21日、ニューヨーク、ブロンクスのウッドローン墓地で「94回忌野口英世墓参会」及び「第4回ニューヨーク野口英世記念奨学金授与式」を開催した。

昨年からの新型コロナ感染拡大の影響が続き、今年も一般に広く公開するかたちでの開催が出来ないなか、それでも博士の墓碑の傍で、ソーシャルディスタンスを保ち、少人数でも、偉大な先人野口博士の功績を偲び、その精神と遺徳を後世に伝えたいという現地日本人やボランティアの強い想いから、HNMSでは今年、非公式ながら墓参会を開催することに踏み切った。

94回忌野口英世博士墓参会 2021年5月21日 ニューヨーク、ブロンクスウッドローン墓地にて

式典は、この日、美しい新緑と季節の花に囲まれたウッドローン墓地で午後4時から、加納良雄副代表の司会で始まり、主賓として本間俊一代表、松本 太、在ニューヨーク副総領事、ジェームス・ガーランド、ウッドローン墓地代表、ティモシー・オコーナー、ロックフェラー大学副学長、ロバート柳澤、米国日本人医師会会長、竹田小夜子NY福島県人会会長らが挨拶した。

式典のハイライトとして、遠く福島県猪苗代の野口英世記念会竹田美文理事長からの真心のこもった温かいメッセージが披露され、30人近い出席者に感動を与えた。

この日、野口博士が黄熱病ワクチン開発のためにニューヨークから単身アフリカに渡り,開発研究途上、自ら罹患して1928年に命を落とした国として博士に深い所縁のあるガーナ共和国国連代表部フェリックス・ニャコ領事が、ガーナとして初めて墓を訪れ式典に参列した。

この日会場では、「第4回ニューヨーク野口英世記念奨学金授与式」が行われ、米国メリーランド生まれの東京で育ち、東京大学医科学研究所で博士号を取得し、2014年からニューヨークのロックフェラー大学院で研究を続ける若き日本人研究者、伊藤 慶一さんに、今年の奨学金が贈られた。(伊藤さんのプロフィールは、下段資料をご参照ください)

ニューヨーク野口英世記念奨学金は、2018年に、東邦銀行、日本医師会(東京)、米国日本人医師会、ライオンズクラブ国際協会332-D (福島地区)、東京大森ライオンズ クラブ、郡山西ロータリークラブ、ニューヨーク日系ライオンズクラブ、ニューヨーク福島県人会などからの寄付を基金として創設した。HNMS加納良雄副代表は、「米国で医学の道を志す若き日本人研究者を応援するため奨学金をさらに拡充していきたい」と今後への抱負を述べている。

式典終了後、墓地横の美しい芝生で、感染対策を講じつつ、ささやかなレセプションが行われた。

2021年5月21日



「94回忌野口英世墓参会」の記事が、速報として福島民報本紙23日 日曜朝刊三面に掲載されました。